「SIP」とは?わかりやすく解説!【セッション確率・IP電話を支える存在】
「SIP」というのは、「2つ以上のクライアント間でセッションを確立する仕組み」のことです。・・・と、このような説明だとサッパリわからないと思うので、具体的な使用例をあげます。
SIPの使用例:
・IP電話
・ビデオ電話
・テレビ会議
・メッセンジャー
どれもリアルタイムに通信をやりとりするサービスですね。
ちなみにSIPの本名は「Session Initiation Protocol / セッション確立プロトコル」です。
SIPの役割は、セッションを確立する(通り道を作る)こと。「セッションって何?」
「SIPの役割は、セッションを確立することです。」
・・・で、セッションってなんだ?という方のために、簡単にセッションについて説明します。
セッションってなんだ?
セッションというのは、「2台以上のコンピュータとの通信を半永久的に確保すること」です。
たとえばAくんとBくんが、Skypeで通話中をしているとき
「AくんのパソコンとBくんのパソコンのセッションが確立されている状態」といえます。
セッションが確立されていないと、通話データをやりとりするたびに通信が切れることになるので、何度も何度も通話ボタンを押さなければならないことになります。(具体的に言うと、1秒間に約50回通話ボタンを押すことになります。疲れるどころの騒ぎじゃない。)
セッションが確立されている間は、2台のパソコンは半永久的に通信が可能です。
通話終了ボタンを押したら、セッションが切断されます。
なんとなくでも、セッションの想像ができましたでしょうか?
SIPはデータ転送はしません。セッションを確立するだけです。
「SIP」の役割は、セッションを確率することだけです。
セッション内のデータ転送は「RTP」や「UDP」といった別の仕組みが行なっています。
IP電話などのサービスは、いろいろな技術をたくさん寄せ集めて作られているということですね。
間違えやすいので注意!
日常生活のSIP!
「SIPって、ようするにIT専門用語でしょ?技術者以外には関係ないね。」
・・・と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はSIPは日常生活でも見かける身近な存在(?)なのです。
たとえば「SIPフォン」。IP電話機のことですね。SIPはSkypeなどのアプリだけでなく、固定電話にも対応しています。
「SIPソフトフォン」というのもあります。これはSIP対応しているソフトウェア(電話アプリ)のことです。
電話回線を使用しない、安価な次世代電話。そのようなイメージです。