IaaS・PaaS・SaaS?違いをわかりやすく解説

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「IaaS・PaaS・SaaS」って何なの?

IaaS・PaaS・SaaSとは、すべて「クラウドサービス」の構成を表した単語です。

「クラウドサービス」というのは、簡単にいうと「インターネットを利用したサービス」のことです。
Twitter、youtube、オンラインゲーム、電子書籍などはすべてインターネットを介して利用するサービスなので、すべてクラウドサービスといえます。

IaaS・PaaS・SaaSを理解するためには、まずクラウドサービスがどのような構成で作られているかを知らないといけません。

クラウドサービスは5つの環境の上で成り立っている!

クラウドサービスの構成・・・・といっても全然難しい話ではありません。
クラウドサービスは下記の5つの環境の上で成り立っている、それだけの話です。

1) ネットワーク(インターネットのこと)
2) ハードウェア(保存領域・メモリ・CPUなど)
3) OS(Windows・Mac OSなど)
4) ミドルウェア(データベース・アプリケーションサーバーなど)
5) アプリケーション(メール・メモ・Office・ゲームなど)

クラウドサービスを開発するとなると、上記5つが必ず必要になります。
ですが上記5つを0から揃えるのは大変メンドクサイのです。

そこでクラウドサービス開発者は、1・2・3・4の作業を他社に任せて、自分は5のアプリ開発(クラウドサービス開発)に専念したいと考えるようになりました。
そして生まれたのが「クラウドインフラ」というサービスです。メンドウな1・2・3・4の作業を肩代わりしてくれます。

作業をどこまで他社に任せるかによって、名称( IaaS・PaaS・SaaS)が異なります。
(正確には「クラウドサービスの構成」によって名称が異なる、という考え方なのですが。)

IaaS・PaaS・SaaS、それぞれの違いについては下記で簡単に説明しています。

余談:1・2・3・4の作業を肩代わりしてくれる「クラウドインフラ」

日本国内だと「Amazon Web Services」「Microsoft Azure」「Google Cloud Platform」「IBM Cloud」4つのサービスが有名ですね。
念のため言っておきますが、無料じゃないです。それなりの規模のクラウドサービスを運用しようと思うと、むしろ高額になります。(笑)
ですがデータのセキュリティはガチガチに守ってくれますし、人工知能システムを利用できたりしますし、メリットもそれなりに大きいです。

IaaSって何?(Infrastructure as a Service:イアース/アイアース)

1・2・3を他社に任せます。
メリットは、自由度が高いこと。
デメリットは、ミドルウェアを構築する知識が必要であること。

特殊なアプリケーションを作る際にはIaaSを選択することになるでしょうね。

PaaSって何?(Platform as a Service:パース)

1・2・3・4を他社に任せます。
メリットは、初っ端からアプリ開発に注力できること。
デメリットは、IaaSと違ってミドルウェアを自由に選択できないので、多少自由度が下がるということ。

メジャーなアプリを開発するのであれば、PaaSで十分でしょう。

SaaSって何?(Software as a Service:サース)

1・2・3・4・5、すべてを他社に任せます。
メリットは、ただサービスを使うだけで目的達成できるので手間も知識もいらないこと。
デメリットは、すでに出来上がっているサービスなのでカスタマイズなどが出来ないこと。

ようするに、すでに既存のクラウドサービスのことを指しています。
Gmailとか、Evernoteとか、Dropboxとか、youtubeとか、Twitterとか。


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