「不正のトライアングル」とは?わかりやすく解説・説明

社会・法律

「不正のトライアングル」とは?

「不正のトライアングル」とは、「人間が不正行為を起こすのは、機会・動機・正当化という3つの条件が揃った時である。」という理論のことです。
アメリカの犯罪学者D.R.クレッシー氏が導き出しました。

「機会」

機械とはつまり、「不正行為をいつでも実行できる環境にいる」ということです。
たとえば「職場の金庫のダイヤルナンバーを知っている」とか「合鍵が隠してある場所を知っている」など。
やってもバレないだろう」という気持ちがこれに当てはまります。

「動機」

同期とはつまり、「不正行為を実行したいと感じる理由がある」ということです。
たとえば「お金がなくて明日食べるものがない」とか「とある人間をとても恨んでいて復讐がしたい」など。
不正行為をして得をしたい」という気持ちがこれに当てはまります。

「正当化」

正当化とはつまり、「不正行為を実行するための口実がある」ということです。
たとえば「昨日から何も食べてない、食べないと死ぬから仕方ないじゃないか」とか「あいつは俺をひどい目に合わせたんだから、あいつも同じ思いを味わうべきじゃないか」など。
許してもらえるに違いない」という気持ちがこれに当てはまります。

上記3つが揃った時、不正行為は発生します。
逆に上記のどれか1つでも欠けていた場合、不正行為は発生しません。
それが「不正のトライアングル」の理論というわけです。

雑感:不正行為を抑制しているのは「正当化」?

上記3つをぱっと見た限り、不正行為を大きく抑制しているのは「正当化」のように感じました。
「機会」と「動機」はいくらでも捻出できる気がするからです。

コンビニ万引きを例に考えてみましょう。
レジ店員が奥に引っ込んでいる隙に、商品をカバンに隠すことは簡単です。監視カメラの死角を狙えばバレることはまずありません。
動機だっていくらでも思いつきます。「お金を払いたくないから」「欲しかったから」「食べたかったから」どんな理由だって動機になります。

それでも私たちがコンビニ万引きをしないのは「万引きはダメ(良心の呵責)」や「バレたら叱られる」という気持ちが働いているからでしょう。

「機会」と「動機」は、簡単に突破されてしまう条件です。
最後に自分を制することができるのは、罪を「正当化」しないという強い意思なのかもしれません。

ちなみに、自分の罪を簡単に正当化してしまう魔法の言葉は「みんなやってるから」です。


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